夏季の大会開催については、コロナウイルスの感染リスクと熱中症リスクを最小化する観点から、選手や関係者の安全を最優先し、実施の可否について地域ごとに慎重に判断して実施または中止・延期の判断をお願いいたします。夏季の大会実施にあたっては、熱中症対策を十分に行うとともに、緊急事態のための体制・設備・備品を備えることが重要です。
1.ベンチを含む十分なスペースにテント等を設置し、日射を遮る。
※ 全選手/スタッフが同時に入り、かつ氷や飲料等を置けるスペースを確保する。
※ スタジアム等に備え付けの屋根が透明のベンチは、日射を遮れず風通しも悪いため使用不可。
※ 人工芝ピッチに屋根がない場合は、必ず日射を遮るテント等を設置する。
2. レフリーや運営スタッフ用、緊急対応用に、氷・スポーツドリンク・経口補水液を十分に準備する。
3. 熱中症対応が可能な救急病院を準備する。特に夜間は宿直医による対応の可否を確認する。
4. ウォーターブレイク(給水)の準備をする。
5. 会場に医師、看護師、BLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格保持者等を常駐させる。
6. 前後半1回ずつ、それぞれの半分の時間が経過した頃に3分間程度のウォーターブレイクを設け、熱ストレスのチェック、身体の冷却、水分補給を行う。7人制についてはハーフタイムの延長を考慮する。
7. 暑熱環境に応じて(WBGT値 “Wet Bulb Globe Temperature=湿球黒球温度” などをもとに)大会主催者は以下を許可すること
※ 日影にあるベンチに入り、休む。
※ 身体冷却用の氷や水(アイスタオル等)を用いて、必要に応じて体を冷やす。
※ 水だけでなくスポーツドリンク等を飲む。
8. ロッカールームでエアコンまたは扇風機(または団扇)を使用する。
9.大会に備えEAP(Emergency Action Plan:緊急時対応計画)を作成しておく。
EAPとは、事故や災害発生時などの予定外の緊急時に際して、各組織、チームがその場で対応するために予め想定した行動計画のことです。チームラグビー関係者全員が情報を共有し、緊急時対応計画を周知徹底することにより、よりスムーズな対応を図ることが重要です。JRFUでは、EAP作成のためのひな形/テンプレートを用意しています。
日本ラグビーフットボール協会ホームページ 「安全対策」(EAPテンプレートは最下段)